やまがた気仙沼会とは

 

故郷気仙沼の歴史、自然、人を愛し、その素晴らしさを将来に伝えるとともに東日本大震災の復興を末永く支援するため、山形県内に在住する気仙沼関係者が集まった団体です。気仙沼出身者に関わらず、復興支援の趣旨に賛同して頂ければ、誰でもやまがた気仙沼会に入会できます。

3・11を決して忘れない

 やまがた気仙沼会が発足したのは2011年1月でした。宮城県気仙沼市出身の有志10人足らずで「故郷気仙沼の話をしようや」と集まったのです。そのわずか2カ月後に、あの東日本大震災が起きるとは―。実家を流されたり、身内を亡くしたり、大変な思いで過ごした会員もいました。育ててくれた故郷に恩返しがしたい、何か復興のお手伝いが出来ないだろうか。会員たちのせつない思いが募るばかりでした。
 そこで思いついたのが「東日本大震災復興支援―気仙沼さんま祭りin山形」のイベントです。開催場所は山形市の霞城公園内。気仙沼港に水揚げされた旬のサンマを炭火焼きし、来場者に無料で提供するという企画です。会場では写真展、震災の語り部出演、三陸の水産加工品や山形の食品を販売する物産市、親子サンマ焼き教室など多彩な企画が盛りだくさんでした。残念ながら新型コロナウィルスの感染拡大で、さんま祭りは2020年から2年続けて中止となりました。
 21年10月には大震災から10年の節目として、復興支援特別講演会を開催しました。講師はカキ養殖の傍ら植林活動を続けるNPO法人「森は海の恋人」(気仙沼市)の畠山重篤理事長。畠山氏は海と山が自然界で果たす役割の大きさや、広い視野で環境を見守る大切さを訴えました。
 やまがた気仙沼会のもう一つの大きな事業は「震災と復興写真展」です。22年は3月8日から13日まで山形市の文翔館ギャラリーで開催。震災前、震災直後、その後の復興が比較できる約50点を展示。写真は地元の三陸新報社からの提供で10回目(22年)を数えます。
 復興のシンボルとしてのハード面の整備も顕著です。19年4月には離島・大島と本土を結ぶ気仙沼大島大橋(356㍍)が開通。21年12月には仙台市と八戸市を結ぶ三陸沿岸道路が全線開通。仙台から気仙沼までの所要時間は2時間弱とこれまでより約1時間短くなりました。
 より多くの人々に気仙沼市を訪れていただき、復興の姿を実感してもらえれば幸いです。やまがた気仙沼会では、これからも大震災の風化防止と故郷の復興支援のため、出来る限りの活動を続けていきます。今後ともご指導、ご協力をよろしくお願いします。

やまがた気仙沼会会長  武田満

気仙沼への寄付活動

寄付活動

気仙沼さんま祭りin山形の会場での募金全額とやまがた気仙沼会への寄付や会場での出店の売り上げの一部を合わせて毎年「気仙沼市奨学金」へ寄付を行っています。
これまでに230万円を寄付させていただきました。

【写真】気仙沼市長を訪れ、気仙沼市奨学金に30万円を寄贈しました=2018年10月19日

やまがた気仙沼会 役員名簿

       
  会 長 武田 満 元 東北オフセット株式会社 社長
  副会長 小野寺 健二 萱建設株式会社 専務取締役
  副会長 熊谷 功二 元 株式会社 山形テレビ 取締役
  幹事長 吉田 祥

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